コニタン的「まんぷくナチュール道」大阪ツアー 【肉&ホルモン喰い編】- GOOD EAT CLUB

カート

カートは空です

買い物を続ける

ナチュールワインと、うまい飯。
その究極の組み合わせを知りたくて、
今日も僕は突き進む・・・!
今回まんぷくになったのは、
日本のナチュールワインの先駆け「フジマル」と、
地元の大人気店「お好み たまちゃんviva」。
肉、ホルモン×ナチュールワイン、最高だった…。

Tabebito

コニタン
うまいワインと料理を探して食べ歩く『まんぷくコピーライター』。 地元の居酒屋から高級店まで、知識よりうまさってことで、心の赴くまま素敵な店を探してうろちょろしてます。
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大阪のナチュール・シーンが好きなワケ

ぼくにとって、大阪は慣れ親しんだ街。京都出身で、大学は大阪だったし、今は出張でしょっちゅうこの街へやってくる。めっちゃ働いた~って夕方には、頭の中が「ナチュールとごはん」でいっぱいになるわけです。 

ってことで、今日は、大阪・ミナミの外れにある島之内フジマル醸造所へ。 

生樽ワイン(オレンジ)はグラス500円。この日は山形産デラウェア・サンスフル

ぼくのナチュール(ヴァン・ナチュール/ナチュラルワイン)歴はそんなに長くなくて、 かれこれ5年程度。ハマった理由は、ひと口めから溶けるように染み込むし、体が楽だし、しみじみおいしいから。

格付けワインや、オールド・ヴィンテージのボトルに比べて、普段飲みできる手軽さがいいし、何しろ料理ジャンルを選ばない。これ、まんぷく系のぼくにとって超重要なポイント。だしのうまみからスパイシーなカレーまでなんでも合うとは、なんとストライクゾーンの広いこと!

あと大好きな理由のひとつが、ナチュールの好きの人がみんな(料理人もソムリエも飲み手も)、すごくオープンで仲が良いこと。「あのワイン酒場行ってみて」、「このワイン、コニタン絶対好き!」なんて、いろんな情報を教えてくれる。あいつ嫌いとか、あれは教えないなんて閉じた人はマジでいないし、大阪人だとなおさらオープン(笑)。そのオープンで大好きな人の一人が、藤丸さんだ。

生樽から注ぎたてのナチュールも、黒毛和牛も大阪産! 

藤丸智史さん率いるフジマルグループの何がすごいって、ワイン商でありながら、ブドウ栽培や醸造、レストランに至るまで、ワインを軸にいろんなチャレンジをしてること。 しかもゴミを出さない取り組みとか、余計なものを入れない醸造とか……頭が下がります。

ちなみに、ぼくは西麻布でワインバー・ぶどうとだるまを経営していますけど、いつもフジマルさんのワインを仕入れさせてもらってます。フジマルさんのワインはスーッと喉通りが良く、しみじみとした味わいがある。もう、藤丸さんが醸すナチュールに心底惚れてしまってるわけです。

ところで、この店へやって来たなら、まず「生樽ワイン」をグビッ。これ、まんぷくポイント! 実はこのワイン、レストラン1Fのワイナリーでつくってて、たった10メートルしか離れてないから超フレッシュ! それはもう、ビールのようにグビグビ飲める、 爽やかなテイストが堪らない。しかも1杯500円だから気兼ねなく飲める(笑)。

で、 このフレッシュなナチュールのお供には、意外に、ちょっとこってりしたものが合うので、「なにわ黒牛のボロネーゼソース」を頼んでみた。藤丸さん曰く、「大阪南部にある松田牧場の『なにわ黒牛』を毎月、枝肉で仕入れています。月に5頭しか出荷されない希少な黒毛和牛です」。つ、月に5頭だけ!  しかも大阪出身のボロネーゼとは、そそられるやん!

マファルデ なにわ黒牛のボロネーゼソース 1500 円

チーズをたっぷーり擦ってもらってハフハフ頬張れば……。なにわ黒牛の挽肉が、ゴロゴロっと口の中で踊ってますよ!そして、なにわ黒牛の肉のうまみが深いねー。自家製の平打ち麺との絡みもかなりいい。

塩気が優しいから、ナチュールと合わないわけがない! 生樽ワイン(ロゼ)のギュッと詰まったエキス感や、アセロラジュースのような チャーミングな酸味と相性バッチリですな。

なにわ黒牛のラザニアは、冷凍販売を行っている。864円

じつは藤丸さん、冷凍食品工場・フジマル工房も立ち上げたらしい。「コロナ禍が終わるとは限らないんで。次の波を見据え、家でも外食気分を楽しんでもらえるように」 とのこと。大阪の友人から「冷凍で届く『なにわ黒牛のラザニア』めっちゃ美味ですよ」 って聞いてたから、この日は特別に出していただいた。

ずっしりとした重量感で、チーズやソースは濃すぎないから、なにわ黒牛のうまみが優しく広がる。これまた、まんぷくポイント! ナチュールとチーズはベストカップル! そして挽肉を加えればベスト三角関係! これは……とんでもなくワインに合うやないか!!!

じつは、ぼく、吉祥寺で挽肉と米っていう名のハンバーグ店をやってまして、コンセプトが「肉は挽きたて、ハンバーグは焼きたて、ご飯は炊きたて」だから、 挽肉にはうるさいんですが、この「なにわ黒牛」はスゴい。

肉本来のポテンシャルが高い! 肉本来の香りも味もしっかり! もう、無意識のうちに、ナチュール飲んでラザニア食べて、飲んで食べての繰り返しになってしまう。藤丸さん、生樽ワインおかわり、いいですか?(笑)

生樽を使うことで無駄なコストを削減。瓶やラベルなどゴミが出ない

「あ、コニタン、プクプク、始まっていますよ。見ていきます?」とのことで、この日は特別に、1Fにある小さな醸造所を見学させてもらうことに。

櫂入れを行うのは、醸造&レストラン担当のスタッフ・河端浩史さん

ラッキーなことに、自社畑で育ったマスカットベイリーA がまさに発酵のピークで、長い棒を使った櫂入れの真っ最中。上部に溜まったブドウの皮などを、突き崩し、液体中に沈める作業だ。

島之内フジマル醸造所のワインづくり、その発酵には酵母添加を一切行わず、畑に自生する野生酵母の力だけを借りるという。しかも亜硫酸の添加は、ほとんどナシってところがすごい。「なるべく人為的な介入をせず、自然の恵みを最大限生かしたいんです」と、藤丸さんから頼もしいお言葉!

さらには地下にある秘蔵の熟成庫に案内してもらって、ますます藤丸さんに惚れたのだ。

クヴェヴリのまわりを自社畑の土で覆うことで、甕もワインも呼吸がしやすく、熟成中の温度の変化も緩やかになるらしい

なんとワインの熟成に「クヴェヴリ」を使っているではないか! クヴェヴリとは、 8000年前から東ヨーロッパ・ジョージアで、ワインづくりに使われてきた素焼きの甕だ。素朴な風合いだなぁ~。

じつは、リアルなクヴェヴリを見るのは初めて。それもそのはず。藤丸さんはわざわざ現地へ買いに行き、日本で初めて輸入したのだから。「地下にあるこのクヴェヴリで熟成させるのは、大阪・柏原の自社畑で栽培したデラウェア100%の白ワインのみ。スタッフに任さず、扱うのは自分だけ」ってなんて神聖な! しかも門外不出すぎやないですか?「いやいやコニタン、自分でつくりたいだけ」。

とことん現場主義ってとこもかっこいい。「もうひと回り大きなクヴェヴリも買ったんですけど、デカすぎて地下セラーに入らなかった……」って藤丸さん、そのおっちょこちょいな感じ親近感わくんですけど(笑)。

悠久の歴史を伝えるクヴェヴリと、大阪的テロワールの融合。これぞ唯一無二! さすがナチュールの賢人! と感動していたら、藤丸さんから名言いただきました。

「高度な技術を結集させたグラン・ヴァンは、牛肉でいうと『黒毛和牛』。一方のナチュールは大自然のなかで草を食みながら育った『放牧牛』。どちらにも良さがあるんです」。ナチュール道を突き進んでいる藤丸さんだけど、そのニュートラルな考えもまた、ぼくを惹きつけてやまないのだ。

 

生ダレが絡むホルモン焼きには、超カジュアル・ナチュール!

ほろ酔い気分でフジマルを出たら、家に帰ってすやすや……なんてことはない! というわけで、大阪でずっと行ってみたかったお店をもう一軒。お好み焼き・鉄板焼き・オモニの韓国惣菜の三拍子が揃うお好み たまちゃん vivaだ。

全国に6店舗を展開する、その総本山がココ。じつは、島之内 フジマル醸造所の藤丸さんから「たまちゃんのタレもんは、濃いけどスキッとしたおいしさがありますよ」って聞いてたから、そら行っとかんとアカンてなって訪問です!ほんと、ナチュール好きの人は、良い店を教えてくれます!

店はミナミの外れ、堀江にある

ナチュールのアテにはたまちゃんが、お母さんから受け継いだという「ナムル盛り合わせ」を。これもまんぷくポイント! じつは、ナムルとナチュールがベストマッチ! ぜったいやってほしいまんぷくセットなんです。

ほうれん草のナムルは、ほんのり柚子の香りがきいていて清々しい後味。ギュッとうまみを感じるナスのナムルは、下に敷いた海苔の香りがいいアクセントになっている。豆もやしもそうだけど、どのナムルも素材そのものの味わいを生かしきっているから、「ルイ・ジュリアン」のブドウそのものを搾ったようなピュアでストレートな優しい味わいがピッタリやね。

さてお次は……。「お客さんの95%はオーダーするスペシャリテ『名物! 鉄板ホルモン焼き』をぜひ!」95%とは、ほぼ全員やん(笑)。

「黒毛和牛の小腸だけにこだわってます。輸入もんと比べ、味の濃さが全く違うんです!」って、たまちゃんますますエキサイティング。「鉄板に油はひかず、脂の面から焼きはじめ、身から出た脂だけで皮目に香ばしさを付けるんです」。うーんこれぞ、「カリッとマイセルフ」やね。

壁にはサインがびっしり! ミュージシャンや芸能関係者も足しげく通う
手作りナムル盛り合わせ 650円 

鉄板の上でジューッ! と、おいしい音が湯気と一緒に香ばしく立ち上って間もなくして、 鉄板ホルモン焼きが登場だ。ちょっと焦げ目がついたぷっくりと張りのあるホルモンを、半熟玉子を絡ませて頬張れば……こ・こ・これは脳天に響くおいしさ!

ジューシーなホルモンは脂っこくなく、驚くほど清々しい。半熟玉子のマイルドな味わいもいい仕事してる。しかも、このタレ! 濃そうと見せかけて、想像以上にサッパリしているから、 「ルイ・ジュリアン」の口当たりがよく軽やかなテイストが、なおも箸を進ませるではないか。この赤ワインって地元・ローヌに住む人たちが、ポリタンクを持って大量に買っていくような地ワイン。

そんなデイリーなナチュールと、オカンの味を継承した、たまちゃんならではの味。韓国料理とナチュールとの相性はいいと以前から感じていたけれど、ここまで合うとは驚きだ。

名物! 鉄板ホルモン焼き 880円。自家製タレ焼きかニンニク塩味を選べる

「ウチでは“生ダレ”って呼んでるこのタレも、お婆ちゃんからオカンへ、そしてぼくへと代々受け継いできた秘伝の味なんです」。聞けば、使用する香味野菜や果物には火を通さないらしい。ゆっくり時間をかけて仕込むことで、野菜や果実の味や香りを、生きたまま閉じ込めているとか。まさに文字通り“生ダレ”ということ。

「野菜炒めや、魚の煮付けのほか、何にでも使えますよ。家の炒め物って、味付けが迷子になりがちですやん。そんなとき、この生ダレをちゃちゃっと入れると、味の着地点 がぐっと定まりますよ!」。それ、めちゃくちゃ万能ダレやん! ってことで、即座に1本購入!

そしてこれが最後のまんぷくポイント! このタレが尋常じゃないぐらいうまい。そして何にでも合う。肉を焼いてかければ、もうたまちゃんの味。どんな料理でも良い味の着地ができる。これでもう「味の不時着」はしなくてすみそう!

『コニタン的「まんぷくナチュールワイン道」大阪ツアー【肉&ホルモン喰い編】』。キャラの濃い店主たちとの談義も楽しく、ナチュールが体に沁み入る口福なひととき。でも、ぼくのお腹はまだ3分目ってところでしょうか。だから、まだまだハシゴしますよ。まんぷく目指して、大阪ならではの、そしてコニタンとっておきのナチュールな店を!

 

島之内フジマル醸造所

大阪府大阪市中央区島之内 1-1-14 三和ビル 1F
06-4704-6666
https://www.papilles.net/
 

お好み たまちゃん viva

大阪府大阪市西区北堀江 2-3-10 TSUJI ビルディング 1F
06-6543-0503
https://www.instagram.com/okonomi_tamachan/
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大阪のナチュール・シーンが好きなワケ

ぼくにとって、大阪は慣れ親しんだ街。京都出身で、大学は大阪だったし、今は出張でしょっちゅうこの街へやってくる。めっちゃ働いた~って夕方には、頭の中が「ナチュールとごはん」でいっぱいになるわけです。 

ってことで、今日は、大阪・ミナミの外れにある島之内フジマル醸造所へ。 

生樽ワイン(オレンジ)はグラス500円。この日は山形産デラウェア・サンスフル

ぼくのナチュール(ヴァン・ナチュール/ナチュラルワイン)歴はそんなに長くなくて、 かれこれ5年程度。ハマった理由は、ひと口めから溶けるように染み込むし、体が楽だし、しみじみおいしいから。

格付けワインや、オールド・ヴィンテージのボトルに比べて、普段飲みできる手軽さがいいし、何しろ料理ジャンルを選ばない。これ、まんぷく系のぼくにとって超重要なポイント。だしのうまみからスパイシーなカレーまでなんでも合うとは、なんとストライクゾーンの広いこと!

あと大好きな理由のひとつが、ナチュールの好きの人がみんな(料理人もソムリエも飲み手も)、すごくオープンで仲が良いこと。「あのワイン酒場行ってみて」、「このワイン、コニタン絶対好き!」なんて、いろんな情報を教えてくれる。あいつ嫌いとか、あれは教えないなんて閉じた人はマジでいないし、大阪人だとなおさらオープン(笑)。そのオープンで大好きな人の一人が、藤丸さんだ。

生樽から注ぎたてのナチュールも、黒毛和牛も大阪産! 

藤丸智史さん率いるフジマルグループの何がすごいって、ワイン商でありながら、ブドウ栽培や醸造、レストランに至るまで、ワインを軸にいろんなチャレンジをしてること。 しかもゴミを出さない取り組みとか、余計なものを入れない醸造とか……頭が下がります。

ちなみに、ぼくは西麻布でワインバー・ぶどうとだるまを経営していますけど、いつもフジマルさんのワインを仕入れさせてもらってます。フジマルさんのワインはスーッと喉通りが良く、しみじみとした味わいがある。もう、藤丸さんが醸すナチュールに心底惚れてしまってるわけです。

ところで、この店へやって来たなら、まず「生樽ワイン」をグビッ。これ、まんぷくポイント! 実はこのワイン、レストラン1Fのワイナリーでつくってて、たった10メートルしか離れてないから超フレッシュ! それはもう、ビールのようにグビグビ飲める、 爽やかなテイストが堪らない。しかも1杯500円だから気兼ねなく飲める(笑)。

で、 このフレッシュなナチュールのお供には、意外に、ちょっとこってりしたものが合うので、「なにわ黒牛のボロネーゼソース」を頼んでみた。藤丸さん曰く、「大阪南部にある松田牧場の『なにわ黒牛』を毎月、枝肉で仕入れています。月に5頭しか出荷されない希少な黒毛和牛です」。つ、月に5頭だけ!  しかも大阪出身のボロネーゼとは、そそられるやん!

マファルデ なにわ黒牛のボロネーゼソース 1500 円

チーズをたっぷーり擦ってもらってハフハフ頬張れば……。なにわ黒牛の挽肉が、ゴロゴロっと口の中で踊ってますよ!そして、なにわ黒牛の肉のうまみが深いねー。自家製の平打ち麺との絡みもかなりいい。

塩気が優しいから、ナチュールと合わないわけがない! 生樽ワイン(ロゼ)のギュッと詰まったエキス感や、アセロラジュースのような チャーミングな酸味と相性バッチリですな。

なにわ黒牛のラザニアは、冷凍販売を行っている。864円

じつは藤丸さん、冷凍食品工場・フジマル工房も立ち上げたらしい。「コロナ禍が終わるとは限らないんで。次の波を見据え、家でも外食気分を楽しんでもらえるように」 とのこと。大阪の友人から「冷凍で届く『なにわ黒牛のラザニア』めっちゃ美味ですよ」 って聞いてたから、この日は特別に出していただいた。

ずっしりとした重量感で、チーズやソースは濃すぎないから、なにわ黒牛のうまみが優しく広がる。これまた、まんぷくポイント! ナチュールとチーズはベストカップル! そして挽肉を加えればベスト三角関係! これは……とんでもなくワインに合うやないか!!!

じつは、ぼく、吉祥寺で挽肉と米っていう名のハンバーグ店をやってまして、コンセプトが「肉は挽きたて、ハンバーグは焼きたて、ご飯は炊きたて」だから、 挽肉にはうるさいんですが、この「なにわ黒牛」はスゴい。

肉本来のポテンシャルが高い! 肉本来の香りも味もしっかり! もう、無意識のうちに、ナチュール飲んでラザニア食べて、飲んで食べての繰り返しになってしまう。藤丸さん、生樽ワインおかわり、いいですか?(笑)

生樽を使うことで無駄なコストを削減。瓶やラベルなどゴミが出ない

「あ、コニタン、プクプク、始まっていますよ。見ていきます?」とのことで、この日は特別に、1Fにある小さな醸造所を見学させてもらうことに。

櫂入れを行うのは、醸造&レストラン担当のスタッフ・河端浩史さん

ラッキーなことに、自社畑で育ったマスカットベイリーA がまさに発酵のピークで、長い棒を使った櫂入れの真っ最中。上部に溜まったブドウの皮などを、突き崩し、液体中に沈める作業だ。

島之内フジマル醸造所のワインづくり、その発酵には酵母添加を一切行わず、畑に自生する野生酵母の力だけを借りるという。しかも亜硫酸の添加は、ほとんどナシってところがすごい。「なるべく人為的な介入をせず、自然の恵みを最大限生かしたいんです」と、藤丸さんから頼もしいお言葉!

さらには地下にある秘蔵の熟成庫に案内してもらって、ますます藤丸さんに惚れたのだ。

クヴェヴリのまわりを自社畑の土で覆うことで、甕もワインも呼吸がしやすく、熟成中の温度の変化も緩やかになるらしい

なんとワインの熟成に「クヴェヴリ」を使っているではないか! クヴェヴリとは、 8000年前から東ヨーロッパ・ジョージアで、ワインづくりに使われてきた素焼きの甕だ。素朴な風合いだなぁ~。

じつは、リアルなクヴェヴリを見るのは初めて。それもそのはず。藤丸さんはわざわざ現地へ買いに行き、日本で初めて輸入したのだから。「地下にあるこのクヴェヴリで熟成させるのは、大阪・柏原の自社畑で栽培したデラウェア100%の白ワインのみ。スタッフに任さず、扱うのは自分だけ」ってなんて神聖な! しかも門外不出すぎやないですか?「いやいやコニタン、自分でつくりたいだけ」。

とことん現場主義ってとこもかっこいい。「もうひと回り大きなクヴェヴリも買ったんですけど、デカすぎて地下セラーに入らなかった……」って藤丸さん、そのおっちょこちょいな感じ親近感わくんですけど(笑)。

悠久の歴史を伝えるクヴェヴリと、大阪的テロワールの融合。これぞ唯一無二! さすがナチュールの賢人! と感動していたら、藤丸さんから名言いただきました。

「高度な技術を結集させたグラン・ヴァンは、牛肉でいうと『黒毛和牛』。一方のナチュールは大自然のなかで草を食みながら育った『放牧牛』。どちらにも良さがあるんです」。ナチュール道を突き進んでいる藤丸さんだけど、そのニュートラルな考えもまた、ぼくを惹きつけてやまないのだ。

 

生ダレが絡むホルモン焼きには、超カジュアル・ナチュール!

ほろ酔い気分でフジマルを出たら、家に帰ってすやすや……なんてことはない! というわけで、大阪でずっと行ってみたかったお店をもう一軒。お好み焼き・鉄板焼き・オモニの韓国惣菜の三拍子が揃うお好み たまちゃん vivaだ。

全国に6店舗を展開する、その総本山がココ。じつは、島之内 フジマル醸造所の藤丸さんから「たまちゃんのタレもんは、濃いけどスキッとしたおいしさがありますよ」って聞いてたから、そら行っとかんとアカンてなって訪問です!ほんと、ナチュール好きの人は、良い店を教えてくれます!

店はミナミの外れ、堀江にある

ナチュールのアテにはたまちゃんが、お母さんから受け継いだという「ナムル盛り合わせ」を。これもまんぷくポイント! じつは、ナムルとナチュールがベストマッチ! ぜったいやってほしいまんぷくセットなんです。

ほうれん草のナムルは、ほんのり柚子の香りがきいていて清々しい後味。ギュッとうまみを感じるナスのナムルは、下に敷いた海苔の香りがいいアクセントになっている。豆もやしもそうだけど、どのナムルも素材そのものの味わいを生かしきっているから、「ルイ・ジュリアン」のブドウそのものを搾ったようなピュアでストレートな優しい味わいがピッタリやね。

さてお次は……。「お客さんの95%はオーダーするスペシャリテ『名物! 鉄板ホルモン焼き』をぜひ!」95%とは、ほぼ全員やん(笑)。

「黒毛和牛の小腸だけにこだわってます。輸入もんと比べ、味の濃さが全く違うんです!」って、たまちゃんますますエキサイティング。「鉄板に油はひかず、脂の面から焼きはじめ、身から出た脂だけで皮目に香ばしさを付けるんです」。うーんこれぞ、「カリッとマイセルフ」やね。

壁にはサインがびっしり! ミュージシャンや芸能関係者も足しげく通う
手作りナムル盛り合わせ 650円 

鉄板の上でジューッ! と、おいしい音が湯気と一緒に香ばしく立ち上って間もなくして、 鉄板ホルモン焼きが登場だ。ちょっと焦げ目がついたぷっくりと張りのあるホルモンを、半熟玉子を絡ませて頬張れば……こ・こ・これは脳天に響くおいしさ!

ジューシーなホルモンは脂っこくなく、驚くほど清々しい。半熟玉子のマイルドな味わいもいい仕事してる。しかも、このタレ! 濃そうと見せかけて、想像以上にサッパリしているから、 「ルイ・ジュリアン」の口当たりがよく軽やかなテイストが、なおも箸を進ませるではないか。この赤ワインって地元・ローヌに住む人たちが、ポリタンクを持って大量に買っていくような地ワイン。

そんなデイリーなナチュールと、オカンの味を継承した、たまちゃんならではの味。韓国料理とナチュールとの相性はいいと以前から感じていたけれど、ここまで合うとは驚きだ。

名物! 鉄板ホルモン焼き 880円。自家製タレ焼きかニンニク塩味を選べる

「ウチでは“生ダレ”って呼んでるこのタレも、お婆ちゃんからオカンへ、そしてぼくへと代々受け継いできた秘伝の味なんです」。聞けば、使用する香味野菜や果物には火を通さないらしい。ゆっくり時間をかけて仕込むことで、野菜や果実の味や香りを、生きたまま閉じ込めているとか。まさに文字通り“生ダレ”ということ。

「野菜炒めや、魚の煮付けのほか、何にでも使えますよ。家の炒め物って、味付けが迷子になりがちですやん。そんなとき、この生ダレをちゃちゃっと入れると、味の着地点 がぐっと定まりますよ!」。それ、めちゃくちゃ万能ダレやん! ってことで、即座に1本購入!

そしてこれが最後のまんぷくポイント! このタレが尋常じゃないぐらいうまい。そして何にでも合う。肉を焼いてかければ、もうたまちゃんの味。どんな料理でも良い味の着地ができる。これでもう「味の不時着」はしなくてすみそう!

『コニタン的「まんぷくナチュールワイン道」大阪ツアー【肉&ホルモン喰い編】』。キャラの濃い店主たちとの談義も楽しく、ナチュールが体に沁み入る口福なひととき。でも、ぼくのお腹はまだ3分目ってところでしょうか。だから、まだまだハシゴしますよ。まんぷく目指して、大阪ならではの、そしてコニタンとっておきのナチュールな店を!

 

島之内フジマル醸造所

大阪府大阪市中央区島之内 1-1-14 三和ビル 1F
06-4704-6666
https://www.papilles.net/
 

お好み たまちゃん viva

大阪府大阪市西区北堀江 2-3-10 TSUJI ビルディング 1F
06-6543-0503
https://www.instagram.com/okonomi_tamachan/

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