正解は理想のパン作りにあった。究極のオリジナルカレーパン | パンラボ・池田浩明プロデュース!「カレーパンの正解」

正解は理想のパン作りにあった。究極のオリジナルカレーパン | パンラボ・池田浩明プロデュース!「カレーパンの正解」

沢山のカレーパンを食べてきたが、
やっと僕が思う「カレーパンの正解」を
導き出すことができた。

小麦の甘さが引き立つ生地と
とろっとしたカレーが
口の中で「とろけあう」。

史上最強の口福を生み出す、
カレーパンの方程式を
とくとご覧あれ。

僕にとってのカレーパンは、「心と体のスタミナ食」。大事な仕事があってエンジンをかけたい朝や、とてつもなくお腹が空いている時に、カレーパンを手にすることが多いです。あとひと踏ん張り頑張りたい、深夜に食べることもしばしば。

格別においしいカレーパンを食べると、「おいしいを超えたおいしさ」があって、お腹はもちろん、心まで満たされる感覚があるんです。心が「飛ぶ」というか、もう一段階上にいけるような、そんな気がします。

パンの研究所「パンラボ」を主宰する池田さん。寝ても覚めてもパンを愛し、日本中のパン屋を旅してきた。

今回、カレーパンを一緒に開発したいとGOOD EAT CLUBさんにお声がけいただいたのですが、以前から自分で作りたいカレーパンのイメージは頭の中にありました。目指したのは、「パンがおいしいカレーパン」。従来のカレーパンは「牛100%のカレー使用!」というように、中のカレーにフォーカスしたものが多かった。だから僕は「ブレッドギーク(パンおたく)」として、本当にパンがおいしいとカレーパンはどれだけおいしくなるのか、皆さんに知ってもらえるようなカレーパンを作りたいと思ったんです。

 

生地の正解は、「国産小麦」と「高加水」

まずはパン生地。今までのカレーパンは、外国産品種の小麦を使用しているものが大多数でした。外国産(大手製粉会社)と国産(地場の製粉会社)の違いを絵画で例えると、外国産は真っ白なキャンバスに絵を描くような感じ。思い描いた通りの色がビビッドに映える反面、フラットでプレーンな味です。対して国産小麦は、素材感のあるキャンバス。色を塗ると独特な風合いが生まれるように、国産小麦と他の素材との掛け合わせで、思いもしなかったおいしさが生まれます。

国産小麦の一番の特徴は「甘さ」。砂糖を足したような人工的な甘さではなく、小麦本来の甘さなので、体と心にバイブレーションのように響いてきます。

国産小麦の中でも、今回使用した「春よ恋」という品種は、特に甘さが強い。バターに似た華やかな甘さがあって、カレーの辛さと合わさると、日本人が大好きな「甘辛ワールド」が広がります。ごはんの甘みがカレーと合う、というカレーライスに通ずるものがありますね。

炊きたてのごはんって、ふわっと口の中でほどけるじゃないですか。それは米に対する水分の割合(=加水率)が高いから。だからパンも同じように高加水にすることで、口溶けがよくカレーと「とろけあう」味わいになりました。

高加水のパンは水分が多い分、ずっしりと重い食感になりやすいのですが、「春よ恋」はとてものびやかで膨らみやすい性質を持っているので、みずみずしさがありながら歯切れの良い食感に仕上がっています。生地を監修してくださったパン屋「nichinichi」の店主・川島さんは、普段から多くのパンに国産小麦を使用しているので、さすが「春よ恋」の良さを最大限に引き出してくださったなと。

新百合ヶ丘のパン屋「nichinichi」では、全てのパンに国産小麦を使用。毎日でも食べたくなるような、飽きのこない味わいで、常連のお客さんも多い。

ルウの正解は「とろとろの牛すじ」

カレーのメイン食材には、牛すじを選択しました。これは、すみません……完全にヒット狙いです(笑)。今まで色々なお店のカレーパンを食べてきましたが、人気が高いのは圧倒的に牛すじカレーなんですよ。やはり、「かりトロ」とか「ふわトロ」とか、中からとろっと溢れ出てくる感じが好きな方は多いですよね。加えて、牛すじは煮込むほど甘さも出てくるので、高加水パンとカレーの「甘辛感」をより加速させてくれる役割もあります。

スパイスもカレーにとって重要な要素の1つ。スパイスには、辛さを出すためのものと、香りを出すためのものがありますが、辛さを強くしてしまうと、どうしてもパンの味が負けてしまう。なので、今回は香りのスパイス、カルダモンを多めに加えて、スーッと華やかな香りが鼻から抜けるようにしました。食べ終わった後には、「クラクラ」と酔いしれてしまうような感覚を味わえるはず。カレーパンの攻撃力、恐るべしです。

 

食べ方の正解は、「後がけオイル」と「無限大の味変」

最高のパン生地と最高のカレーを用意したところで、最終工程は「揚げ」ではなく「焼き」を選択しました。揚げカレーパンも安定のおいしさがありますが、焼きカレーパンにしたのは、ずばり油がクリアだから。揚げカレーパンは何個も作るうちにどうしても油が汚れてきてしまいますが、焼きカレーパンの場合はパン1つずつにオイルをかけるので、油がフレッシュな状態のままなんです。その分、小麦の甘さがダイレクトに伝わってきます。

お家で召し上がる際には、お手持ちのオイルをスプーンでかけてから焼くのがおすすめです。香り豊かなオリーブオイルや、さらっとした太白ごま油などをかけて焼くと、表面のカリッと感が増して風味もよくなります。

温めには、電子レンジとオーブントースターの両方を使ってください。レンジだけだと表面のサクサク感が失われてしまいますし、トースターだけだと中心まで温められません。まずはラップを付けずにレンジで2分加熱し、次に予熱したトースターで90秒焼いてください。トースターは温度にムラがあるので、ここでパンの前後の向きを変え、最後に追加で30秒焼けば完成です。

焼き上がったら、まずはひと口、パンの甘さとカレーの旨みがとろけ合う感覚を、じっくり味わってみてください。

その後は、お家ならではの楽しみとして、様々な味変も試してみてほしいです。スパイス好きなら、ピンクペッパーを4〜5粒乗せるだけで、一気に刺激的な味に。チーズをトッピングしてマイルドにするのもよし、卵黄にくぐらせて濃厚さを味わうもよし、どんどんおいしさがバージョンアップして、無限ループに突入です。

合わせるドリンクも自由自在。コーヒーと合わせるなら、インドネシアのマンデリンなど、スパイス感がある豆がおすすめです。アルコールであれば、キレのあるビールとの相性はもちろん、赤ワインや、リースリングなど甘めの白ワインのアテにもばっちり。カレーパンは個性が強いようで、意外とどんなドリンクとも仲良くなれるんですよ。

パン好きの方に満足してもらえるよう、パンのおいしさにとことんこだわったカレーパン。

「パンがおいしいと、カレーパンはもっとおいしくなる」、そんなカレーパンの可能性の広がりを感じてもらえる一品に仕上がりました。

朝やランチのパワーチャージとして、ビールやワインと合わせればディナーのメインにも。僕のように、深夜の背徳感とともにカレーパンに向き合う、なんて食べ方も一度挑戦してみてほしいです(笑)。

この記事の商品

GOOD EAT CLUB
【受注生産】パンラボ池田浩明の究極カレーパン!/池田浩明×nichinichi カレーパンの正解(4個セット)
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池田浩明
池田浩明

日本全国のカレーパンを食べまくってついに見出した、僕なりの「カレーパンの正解」です。理想を実現するため、最高のパン屋さん、最高のスタッフにご協力いただき、試行錯誤の末ついに完成させました! パンオタク人生を懸けてみなさまに問います!!

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