今回訪れたのは北茅ヶ崎駅からすぐの「野天湯元 湯快爽快 ちがさき」さん。サウナが3種類もあり、90度近い高温でバチっと整いたい人にぴったりの温泉施設です。


塩を塗って入るめずらしい「塩サウナ」があるのも特徴的。じわりじわりと温まった身体で入る水風呂は、キンキンに冷えていて爽快感は最高潮。さぁ、おいしいものを食べる準備は整いました。

今日のサウナ飯献立はこの3つ。
- 茹で鶏、トマトときゅうりのよだれ鶏ソース和え
- なすとカリカリ豚バラの炒め物、山椒風味
- 鶏だしと和だしのダブルだしラーメン

さて、お腹がペコペコの私が駄々をこね始める前に作ってしまいましょう。だらだらしている暇はありません。
さっぱりだけど食べ応え抜群! 茹で鶏、トマトときゅうりのよだれ鶏ソース和え

「茹で鶏、トマトときゅうりのよだれ鶏ソース和え」は彩りがよく、ささみと野菜で栄養がたっぷり取れる一皿です。「西麻布エピセのよだれ鶏ソース」だけで味付けるお手軽な一皿。
材料:ささみ2本、ミディトマト3個、きゅうり1/2本、酒大さじ1、塩小さじ1、西麻布エピセのよだれ鶏ソース大さじ1
鍋に400mlの湯を沸かし、酒と塩を加えます。沸騰したところにささみを加えて火を止め、蓋をして10分おきます。その間にトマトは4等分に、きゅうりは乱切りにします。

時間になったらささみを取り出し(スープはあとで使うから捨てないで!)、冷水に入れてさっと冷ます。ささみは水分を拭き取ってからほぐして、全ての食材をボウルに加えます。
このとき、ささみをラーメンのトッピングとして少し残しておくと◎。

あとは「西麻布エピセのよだれ鶏ソース」で和えるだけ。


一口食べると、黒酢と醤油のすっぱうまい味わいの後に鼻腔をくすぐるスパイシーな香りが追いかけてきます。ゆっくりと火を入れて柔らかく茹で上がったささみにはソースがよく絡み、さらにはきゅうりの歯触りの良さも心地よい。
ヘルシーな素材だけれども、このソースのおかげで家のご飯とは思えない仕上がりです。ビールと一緒に食べれば、胃袋が大喝采の満足感!

山椒の香りがビリッとたまらない! なすとカリカリ豚バラの炒め物、山椒風味

「なすとカリカリ豚バラのポン酢炒め 山椒風味」は豚バラをカリッと焼いて、出てきた油をなすに吸わせる、ずるい一皿。ポン酢で味付けすることでさっぱりと仕上がり、最後に力強い香りの粉山椒をビリッと効かせることで、豚バラのこってり具合もバランスが取れます。
材料:なす1本、豚バラ肉100g、酒大さじ1、塩ひとつまみ、やまつ辻田「実生柚子ぽん酢」大さじ1、やまつ辻田「石臼挽朝倉粉山椒」少々
なすは縦半分に切ってから8mmくらいの薄切りに、豚肉は4cm幅に切ります。豚肉は酒と塩で下味を漬け、10分ほどおきます。


フライパンに豚肉を重ならないように入れて、弱目の中火にかけて3〜4分ほどあまり触らずに焼いていきます。このとき、フライパンに豚肉の焦げがついたらキッチンペーパーで拭き取ります。

豚肉に火が通ったらなすを入れて、油を吸わせるようにして2分ほど炒めます。最後にやまつ辻田の「実生柚子ぽん酢」を加えてさっと炒めて、火を止めます。仕上げに、同じくやまつ辻田の「石臼挽朝倉粉山椒」を少しふって完成。
粉山椒は袋から出した瞬間、ぶわっと強い山椒の香りがしました。これは期待大!



油を吸ってくたっとしたなすとカリカリの豚バラを、ほんのりとした酸味のポン酢が包み込んだバランスが良い一皿です。こちらのポン酢、ゆずの香りがしっかり感じられて塩分控えめなところがGOOD。
塩分が濃くないからこそ、ポン酢を効かせたい時はばっちり入れてもしつこくありません。上品な味だからこそ、いろんな料理に使える懐の深いポン酢だと思います。

後から粉山椒の鮮烈な香りと舌のビリビリが追いかけてきて、もう箸が止まらない! この粉山椒は今まで食べた粉山椒の中で抜群に香りも味も良く驚きました。知ったら後には戻れないおいしさです。ご注意ください。
ラーメンだけど、後味スッキリ。鶏だしと和だしのダブルだしラーメン

「鶏だしと和だしのダブルだしラーメン」は、最初の茹で鶏の煮汁、さらには最高級のだしパックという、だしをダブル使いしたスープで食べるラーメンです。仕上げに香り高いごま油を垂らして、すっきりとしながらも満足感のある一皿。温まった身体を冷やさぬよう、最後は温かいもので終わりたいと思います。
材料:鶏ささみ2本、青ねぎ2〜3本、生中華麺 1玉、京都𠮷兆「出汁パック」1つ、老舗胡麻専門店・和田萬「有機ごま油 (金)」少々
鍋の中に残しておいたささみのだしを沸騰させ、沸いたところに京都𠮷兆「出汁パック」を入れて3分煮出します。


その間に麺を茹でる湯を沸かし、青ねぎはみじん切りに、ささみは細かくほぐしておきます。スープを先に丼に注ぎ入れ、茹で上がった麺を入れます。


青ねぎとささみを乗せて、仕上げに和田萬「有機ごま油 (金)」を少々垂らします。

二種類のだしを掛け合わせることでうまみの相乗効果が起こり、一口啜っただけで感動するほどのおいしさです。試作の時、醤油も少し入れてみましたが、だしのおいしさをより際立たせるため、最終のレシピは塩だけにしました。


こんなにもうまみが豊かなのは、だしパックに使われているものが、国産の最高級素材である「本枯節(ほんかれぶし)」と「羅臼(らうす)昆布」だからでしょう。もったいないから、だしパックを開いて自家製のふりかけにしたいくらい。おいしいだしは、おいしい料理に欠かせません。
最後に足すごま油も、ぜひこだわってみて! シンプルな料理こそ、こだわりの調味料が味を変えるのです。

あぁー、これだけ食べれば満足です。サウナで整った体が、さらにおいしいもので満たされて喜んでいる。頭から指先まで、とんとんと真っ直ぐに並んだような心地よさ。最高ですね。
サウナのあとは、野菜を中心にしつつも肉や香りの強い素材を合わせることで、スッキリガッツリと感じられる料理がおすすめです。そしてせっかく身体が温まったのですから、最後は温かいもので〆るのがいいですよ。
ぜひサウナに入ってから! 作って食べてみてくださいね。
いつもの鍋や、家庭料理が激変、もう七変化! 辻田さんオススメ・和風香辛料10通りの使い方と、家の定番10品があれば100通りの極上ができます。料理のレパートリーを増やしたい方はぜひ!