「自分が何を食べているか、わかって食べること」が、大切だと思うんです。

「自分が何を食べているか、わかって食べること」が、大切だと思うんです。

美味しいものをたくさん食べてきたけれど
私にとっての一番は、
おばあちゃんの柴漬けおにぎり。

おにぎりってね、本当にすごい食べ物。
米の炊き方、握る圧、塩加減なんかで
全然、味が変わっちゃう。

おにぎりっていうのは、
日本人のソウルフードなんでしょう。

美味しいものには必ず
美味しい理由があるんです。
だけど、おばあちゃんの柴漬けおにぎりだけは
今もその美味しさの秘密が
解明できません!(笑)

「美味しい」に答えなんてない。そもそも「美味しい」ということを評価すること自体が難しい。世界に一人のわたしが愛する、大切な食。それが、GOOD EAT(グッドイート)。

特集「わたしのGOOD EAT」では、この世にあまた存在する美味しいものたちを「美食」という枠に閉じ込めずに、一人ひとりの「愛」という軸で語ってもらう企画です。今回は、日本全国のおいしい食を発掘し、安心安全な食のセレクトショップを運営する「グランドフードホール」の代表・岩城紀子さんにお話を伺いました。

「岩城紀子さん、あなたにとってのGOOD EATは、なんですか?」

おばあちゃんから受け継いだ食いしん坊のDNA

思えば、私が食や料理に関心を持ったきっかけは、おばあちゃんにあります。おばあちゃんは私が幼い頃から、朝から晩まで料理をしているような人でした。私が3歳のときには、包丁をプレゼントされたんですよ(笑)。一方で、お取り寄せが大好き。

今みたいに手軽にできるお取り寄せ文化があるわけではないから、1ダース、1ケースという単位でいつも食べたいものを買っていたんです。私が生まれる前からそれをやっていて「ここのは美味しい、ここのは美味しくない」と精査していました。

育った環境が、美味しいものを探すのが大好きな私の性格につながっていったんでしょうね。

それともうひとつ、おばあちゃんは買ったものが口に合わなくても「漬物に入れたらええねん」「焼き肉のタレに使ったらええねん」とか言って、使い道を変えたり、近所の人にあげたりすることで、使わずに捨てることは絶対にしなかった。

この考え方も、今の私に影響していると思います。保存の効きづらい無添加のものを選ぼうとすると、自然と全部を使い切ろうとする考え方になっていきました。

柴漬けおにぎりの秘密は今でもわからない

だから、そんな私の選ぶ「わたしのGOOD EAT」は、おばあちゃんの握ってくれた「柴漬けおにぎり」

学校から帰ってきたら、おやつとしてテーブルに置いてあったんです。我が家は友だちのたまり場だったから、学校帰りはいつも2、3人が遊びに来ていました。そこにスナック菓子はなくて、いっつも柴漬けおにぎりが置いてありました。ほとんど毎日ですよ?(笑)。

今でも小学校や中学校の友だちと集まるたびに、みんなで話します。「あれはホンマ、人生で一番おいしかったな」って。そりゃ、美味しかったり、感動した食べ物はいっぱいありますよ。でもナンバーワンはなんですか?と聞かれたら、柴漬けおにぎり。
なんで柴漬けおにぎりがナンバーワンなのかは、私にも謎なんです。再現しようと作ってみるけど、何度やってもあの味にはならへん。

おにぎりってね、本当にすごい食べ物ですよ。グランドフードホール・六本木店のシェフが、「おにぎりはシンプルすぎて、どの料理よりも一番難しい」って話をしてました。たしかに米の炊き方、握る圧、塩加減なんかで全然、味が変わっちゃう。

昔のドラマとか、おにぎりを食べながら泣いているシーンとかあったじゃない? おにぎりっていうのは、日本人のソウルフードなんでしょうね。

「自分が何を食べているか、わかって食べること」が大切だと思う

私はとにかく「みんなに、体にいいものを食べてほしい」と思って、その気持ちをどれだけ広く伝えられるかをいつも考えています。それが自分の天職だと思ってる。

2008年にスマイルサークルを設立して以来、無添加でかつ美味しいものを探し続けてきました。前職は、添加物を研究・開発する会社にいたんですよ。そこで感じたのは、「そもそも何でこんなに添加物が多いねん?」という疑問。

人間は何百万年も前から存在しているけど、ほとんどの間は生鮮食品しか食べていなかった。それがここ100年ほどで急に、科学的なものを体に取り入れ出した。じゃあ、そこでどんな影響があるのか?って、考えるようになっていったんです。

そこから、昔にはなかった病気がだんだんと増えていったことを知って、「日本が世界一のガン大国なのは、世界でもっとも添加物を摂取しているからじゃないか」なんて仮説を自分の中で持つようになりました。日本が認可している添加物は1800種類以上。これは世界一の数字です。

とは言っても、完全無添加の生活は現実的じゃないし、外食もしづらい。家族や友人との人間関係にストレスがかかってしまってはよくないので、私は「8:2の法則」を掲げています。2割くらいなら、添加物が入っているものや、たまにはジャンクなものを食べても、健康も保てるし、周囲との付き合いも上手くいくんじゃないかと。

ただ、そうやって考えていると「自分が何を食べているか、わかって食べること」が大切だなと、改めて思うんです。私にとっては、おばあちゃんの味だってそうですよ。「紀子、ちょっと味見してごらん」と言われて、味見して。台所での風景や、おばあちゃんの愛情、すべてを感じながら食べていたんです。

買い物をするにしても、商品の“裏”を見て、原材料を見て、自分が食べているものが体にいいのか悪いのかを、知っているのといないのでは、心づもりも違いますし、体調も変わってきますから。

グランドフードホールでは、余計な添加物や保存料を使わず、美味しく安心で良質な原料で手間暇かけて作られた逸品のみを提供している

旬のものを、丁寧に選び、丁寧に頂くということ

2014年に、美味しくて安心できるものだけを売るグランドフードホールを設立しました。こういった活動を通じて私が確信しているのは、「旬のものを選んで食べること」の大切さです。

旬のものってただ美味しいだけじゃない。旬じゃないものに比べて栄養素が何倍も何十倍も高いんですよ。現代の人たちは、足りない栄養をサプリで補おうとするけど、旬のものをちゃんと食べていたら必要ありません。

夏野菜は体を冷やし、冬の野菜は体を温めるように、旬の野菜はうまくできているんです。旬のものをちゃんと食べたら体も壊さない。若い女の子がダイエットのために冬場でもグリーンスムージーを飲んでいたりするけれど、あれって体が冷えてしまうんですよ。心配になってしまいます。本来は、その季節の旬のものを食べたり飲んだりしたほうが体にもいいし、美味しい

おばあちゃんの柴漬けおにぎりの美味しさの秘密は、わからないままだし、いくらやっても再現できません(笑)。でも、美味しいってそういうものなんだと思います。

おばあちゃんが作ってくれたその季節とか、その日選んでくれた柴漬けの食材、それらが混ざり合って、「美味しい」が生まれるんじゃないかな。

特におにぎりは両手でぎゅっと握ってね、その分、作る人の気が入る。愛情がたっぷり込められるということなんかなあ。そういうのが全部まざって、きっと美味しさってできるんです。

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